2026/09/16
大腸がんの早期発見と、検診の大切さについて
2026年9月16日、読売テレビ「テッパン朝ライブ じゅーっと!」で、大腸がん・直腸がんについて、専門医としてコメントをご紹介いただきました。
番組では、大腸がんの症状や、医療機関を受診するタイミング、便潜血検査による検診の大切さについてお伝えしました。今回は、その内容をブログでもあらためてご紹介します。
「症状がないから大丈夫」とは限りません
大腸がんは、早期には自覚症状がほとんどありません。「痛みがない」「普段どおり生活できている」ということだけでは、大腸がんがないとは判断できません。症状から早期の大腸がんに気づくことは、実際には難しいのです。
だからこそ、体調の変化を待つのではなく、症状のないうちに検診を受けることが大切です。
40歳からは、年に1回の大腸がん検診を
症状のない40歳以上の方には、年に1回、便潜血検査による大腸がん検診が勧められています。便潜血検査は、便に混じった、目には見えないわずかな血液を調べる検査です。
そして、検診は「受けたら終わり」ではありません。
2日分のうち1日分でも陽性になったら、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることが大切です。
便潜血検査をもう一度受けて陰性になっても、精密検査の代わりにはなりません。結果を確認し、必要な検査まで受けていただきたいと思います。
血便を「痔だろう」で済ませないでください
番組でもお伝えしたのが、血便などの症状を自己判断で見過ごさないことです。
便に血が混じる、便秘や下痢が続く、便が残る感じがするなど、いつもと違う変化があれば、医療機関にご相談ください。こうした症状は、痔などの良性の病気でも起こります。だからこそ、症状だけで決めつけず、原因を確かめることが大切です。
症状がある方は、検診を待たずに受診してください。
これは、若い方も、前回の便潜血検査が陰性だった方も同じです。「症状がないときに受ける検診」と「症状の原因を調べるための受診」は、分けて考えていただきたいと思います。
知ることを、行動のきっかけに
日々の診療で患者さんと向き合うことに加え、病気について正しく知っていただくことも、私たち医療者の大切な役割だと考えています。
今回の放送が、「今年の検診を受けよう」「気になっていた症状を相談しよう」と、一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。ご自身のことだけでなく、大切なご家族とも、検診について話してみてください。
これからも、大腸がんの診療に取り組むとともに、皆さまの健康につながる情報を、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。
ご覧いただいた皆さま、番組関係者の皆さま、ありがとうございました。
Yoshinori Kagawa