2026/09/19

9月19日(土)、MBS毎日放送の「せやねん!」に出演しました。


当日は、トミーズの雅さん・健さん、チュートリアルの徳井義実さん、アキナの秋山賢太さん・山名文和さん、小嶋花梨さん、そしてMBSアナウンサーの山崎香佳さんとご一緒しました。


雅さんの大きな張りのある声にびっくり


雅さんはご自身の経験も含めたくさんのエピソードをわかりやすく解説してくれました。

また、会場の雰囲気も常に和やかで、生放送でしたが、全然緊張はしませんでした。


大腸がんの基礎知識や検診・早期発見の大切さ、そして健康と長寿


今回は、大腸がんの基礎知識や検診・早期発見の大切さ、そして健康と長寿について、医師の立場からお話ししました。


日々の診療では、患者さんやご家族に病気や治療について説明していますが、テレビでは、普段あまり医療に触れる機会のない方にも伝わる言葉が必要です。今回も大切にしたかったのは、単に知識をお伝えするだけでなく、「自分や家族の健康について、少し考えてみよう」と思っていただくことでした。


「症状がないとき」こそ、検診を


大腸がんは、早い段階では自覚症状がほとんどありません。「おなかが痛くない」「食欲もある」「毎日元気に過ごしている」ということだけでは、大腸がんがないとは判断できません。


だからこそ、症状がないうちに検診を受けることが大切です。日本では、40歳から年に1回、便潜血検査による大腸がん検診を受けることが勧められています。便潜血検査は、採取した便に、目には見えない微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。


そして、検査は「受けて終わり」ではありません


便潜血検査が陽性でも、必ず大腸がんというわけではありませんが、原因を確認するために、大腸内視鏡検査などの精密検査が必要です。「痔があるから」「症状がないから」と自己判断せず、次の検査につなげてください。便潜血検査をやり直すだけでは、精密検査の代わりにはなりません。


一方、血便や腹痛、便通の変化などがある方は、検診を待つのではなく、医療機関へご相談ください。これは、検診で異常を指摘されなかった方も同じです。


「長く生きる」だけでなく、「自分らしく暮らす」ために


番組では、100歳以上の方々や長寿についての話題も取り上げられました。

長寿について考えるとき、私が大切にしたいのは、「何歳まで生きるか」だけでなく、「どのように日々を過ごしたいか」という視点です。

おいしく食事をする。好きな場所へ出かける。家族や友人との時間を楽しむ。その人にとって大切な日常を、できるだけ長く続けられることに、大きな意味があると思います。


がんの診療でも同じです


がんを治療することはもちろん、その後の生活や、ご本人が大切にしていることまで一緒に考える。私たちが目指したいのは、病気だけを見る医療ではなく、治療と、その先の暮らしを支える医療です。


今回の放送が、健康を考えるきっかけになれば


「今年の検診は、もう受けただろうか」

「気になっている症状を、一度相談してみよう」

「家族にも検診のことを話してみよう」


今回の放送が、そんな小さな行動につながっていれば、うれしく思います。


病院で患者さんと向き合うことに加え、正しい医療情報を、身近でわかりやすい言葉でお届けすることも、医師の大切な役割だと考えています。これからも、皆さまの健康と安心につながる情報を発信していきたいと思います。


ご覧いただいた皆さま、共演者の皆さま、そして番組スタッフの皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

2026/09/16

大腸がんの早期発見と、検診の大切さについて


2026年9月16日、読売テレビ「テッパン朝ライブ じゅーっと!」で、大腸がん・直腸がんについて、専門医としてコメントをご紹介いただきました。

番組では、大腸がんの症状や、医療機関を受診するタイミング、便潜血検査による検診の大切さについてお伝えしました。今回は、その内容をブログでもあらためてご紹介します。


「症状がないから大丈夫」とは限りません


大腸がんは、早期には自覚症状がほとんどありません。「痛みがない」「普段どおり生活できている」ということだけでは、大腸がんがないとは判断できません。症状から早期の大腸がんに気づくことは、実際には難しいのです。


だからこそ、体調の変化を待つのではなく、症状のないうちに検診を受けることが大切です。


40歳からは、年に1回の大腸がん検診を


症状のない40歳以上の方には、年に1回、便潜血検査による大腸がん検診が勧められています。便潜血検査は、便に混じった、目には見えないわずかな血液を調べる検査です。


そして、検診は「受けたら終わり」ではありません。


2日分のうち1日分でも陽性になったら、大腸内視鏡検査などの精密検査を受けることが大切です。

便潜血検査をもう一度受けて陰性になっても、精密検査の代わりにはなりません。結果を確認し、必要な検査まで受けていただきたいと思います。


血便を「痔だろう」で済ませないでください


番組でもお伝えしたのが、血便などの症状を自己判断で見過ごさないことです。

便に血が混じる、便秘や下痢が続く、便が残る感じがするなど、いつもと違う変化があれば、医療機関にご相談ください。こうした症状は、痔などの良性の病気でも起こります。だからこそ、症状だけで決めつけず、原因を確かめることが大切です。


症状がある方は、検診を待たずに受診してください。

これは、若い方も、前回の便潜血検査が陰性だった方も同じです。「症状がないときに受ける検診」と「症状の原因を調べるための受診」は、分けて考えていただきたいと思います。


知ることを、行動のきっかけに


日々の診療で患者さんと向き合うことに加え、病気について正しく知っていただくことも、私たち医療者の大切な役割だと考えています。


今回の放送が、「今年の検診を受けよう」「気になっていた症状を相談しよう」と、一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。ご自身のことだけでなく、大切なご家族とも、検診について話してみてください。


これからも、大腸がんの診療に取り組むとともに、皆さまの健康につながる情報を、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。


ご覧いただいた皆さま、番組関係者の皆さま、ありがとうございました。

2026/04/01

2026年3月19日・20日、京都で「IDEAL-TR International Meeting」を開催しました。19日の歓迎夕食会に続き、20日は特別講演と症例検討を行い、国内外の専門家と直腸がん治療について議論を重ねました。 


今回の会議で私たちが目指したのは、「がんを治すこと」と「直腸やその機能を守ること」を両立するために、治療後の評価をより確かなものにすることです。世界の仲間と同じ症例を見ながら、これからの診療につながる課題を考える、貴重な機会となりました。 


直腸を残せる可能性を、より確かな判断につなげる


直腸がんでは、手術前に抗がん剤治療と放射線治療を組み合わせる「TNT」という治療が行われています。治療によってがんが十分に消失したと判断される患者さんでは、直腸を切除せず、厳密に経過をみる「臓器温存」が選択肢になる場合があります。一方、がんが消えたように見えても、その後に再び大きくなることがあり、治療効果を慎重に見極める必要があります。


「本当にがんが消えているのか」「直腸を残す選択ができるのか」。


この重要な判断を、より客観的に行えるようにすることが、私たちの進める国際共同研究「IDEAL-TR」の目標です。内視鏡やMRIの所見を各国の専門家が評価し、世界で共有できる治療後の評価基準づくりを目指しています。 


世界の専門家と、同じ症例を囲んで


今回は、ブラジルから Rodrigo Oliva Perez先生、ドイツから Emmanouil Fokas先生、米国から J. Joshua Smith先生をお迎えしました。外科医だけでなく、内視鏡医、放射線診断医、腫瘍内科医など、計45名が参加しました。


午前の講演では、Perez先生からは臓器温存を見据えた治療の負担軽減、Fokas先生からは分子情報に基づく治療の最適化や高齢者への小線源治療、Smith先生からは治療効果を高めるための治療強化についてお話しいただきました。治療を強める方向だけでなく、適切に負担を減らす方向も含め、一人ひとりに合った治療を考える内容でした。


午後は、実際の7症例について内視鏡画像やMRIを確認しながら、治療効果をどのように判定するかを検討しました。同じ画像を前に、それぞれの専門家が判断の根拠を共有することで、国や専門領域による評価の違い、今後整理すべき課題が明らかになりました。


大切なのは、ただ結論をそろえることではなく、「なぜ、そう判断するのか」を共有することだと感じます。講演を聴くだけでは得られない、対面で症例を一緒に考えることの価値を実感しました。


会議室を出れば、大阪・京都をご案内


前日の歓迎夕食会は、京都の「FORTUNE GARDEN KYOTO」で行いました。研究の議論に先立ち、皆さんを京都にお迎えする時間となりました。


会議の前後には、先生方と大阪城や京都の街並み、竹林も訪れました。


講演中の真剣な表情とはまた違う、リラックスした笑顔。写真を見返すと、充実した議論とともに、こうした交流の時間も大切な思い出になっていると感じます。


国際共同研究を育てるのは、データや論文だけではありません。一緒に歩き、食事をし、顔を合わせて話す。そうして築く信頼関係も、これから長く研究を続けていくための大切な土台だと思います。


京都での議論を、患者さんのよりよい選択へ


私たちが目指しているのは、単に「手術をしないこと」ではありません。がんを治すことを大切にしながら、直腸やその機能を守れる患者さんを、より正確に見極めることです。そのための共通基準をつくり、患者さんに還元していくことが、この研究の目標です。


ご参加いただいた先生方、準備・運営にご尽力いただいた皆さま、そして本会の開催をご支援いただいた公益財団法人小林がん学術振興会に、心より御礼申し上げます。


世界の知恵を、一人ひとりの患者さんへ。


これからも大阪国際がんセンターから、国内外の仲間とともに、がんの治療と治療後の暮らしを支える取り組みを進めてまいります。

世界の専門家と、同じ症例を囲んで 賀川義規 Yoshinori Kagawa 今回は、ブラジルから Rodrigo Oliva Perez先生、ドイツから Emmanouil Fokas先生、米国から J. Joshua Smith先生をお迎えしました。外科医だけでなく、内視鏡医、放射線診断医、腫瘍内科医など、計45名が参加しました。
世界の専門家と、同じ症例を囲んで 賀川義規 Yoshinori Kagawa 今回は、ブラジルから Rodrigo Oliva Perez先生、ドイツから Emmanouil Fokas先生、米国から J. Joshua Smith先生をお迎えしました。外科医だけでなく、内視鏡医、放射線診断医、腫瘍内科医など、計45名が参加しました。
世界の専門家と、同じ症例を囲んで 賀川義規 Yoshinori Kagawa 今回は、ブラジルから Rodrigo Oliva Perez先生、ドイツから Emmanouil Fokas先生、米国から J. Joshua Smith先生をお迎えしました。外科医だけでなく、内視鏡医、放射線診断医、腫瘍内科医など、計45名が参加しました。
世界の専門家と、同じ症例を囲んで 賀川義規 Yoshinori Kagawa 今回は、ブラジルから Rodrigo Oliva Perez先生、ドイツから Emmanouil Fokas先生、米国から J. Joshua Smith先生をお迎えしました。外科医だけでなく、内視鏡医、放射線診断医、腫瘍内科医など、計45名が参加しました。
世界の専門家と、同じ症例を囲んで 賀川義規 Yoshinori Kagawa 今回は、ブラジルから Rodrigo Oliva Perez先生、ドイツから Emmanouil Fokas先生、米国から J. Joshua Smith先生をお迎えしました。外科医だけでなく、内視鏡医、放射線診断医、腫瘍内科医など、計45名が参加しました。
世界の専門家と、同じ症例を囲んで 賀川義規 Yoshinori Kagawa 今回は、ブラジルから Rodrigo Oliva Perez先生、ドイツから Emmanouil Fokas先生、米国から J. Joshua Smith先生をお迎えしました。外科医だけでなく、内視鏡医、放射線診断医、腫瘍内科医など、計45名が参加しました。
世界の専門家と、同じ症例を囲んで 賀川義規 Yoshinori Kagawa 今回は、ブラジルから Rodrigo Oliva Perez先生、ドイツから Emmanouil Fokas先生、米国から J. Joshua Smith先生をお迎えしました。外科医だけでなく、内視鏡医、放射線診断医、腫瘍内科医など、計45名が参加しました。

Yoshinori Kagawa